イジワルな俺様の秘密ライフ
「特に女の子は親衛隊みたいな……ファンクラブっつーのかな、そういうのがあって……
抜け駆け禁止どころか、女を寄せ付けないことに全勢力を注いでる感じ?
うちのクラスにもいるから、海翔様のことは様付けしたほうがいーよ。
あと悪口禁止」
……マジデスカ。
「ね、あのさ……もし、海翔…様?に、不可抗力とはいえ、ぶつかっちゃったかな~…なんてときは……?」
えへへと笑いながら、恐る恐る尋ねてみる。
「あ~……」
何か遠い記憶を思い出すように、ナツは斜めに顔を上げた。
「無事に卒業出来ないかもね」
……マジデスカ!?
「で、でもさ、不可抗力だよ!?」
「何、アヤ、なんかしたの?」
「……」
私は教室を見渡して、誰もこちらに注目していないことを確認し、素早くナツの耳元で今朝の出来事を話した。
ふんふんと聞いていたナツは最後に一言。
「今日から暗いとこ歩かないほうがいーよ」
……マジデスカ。