裏表プリンス



◇◆◇◆


「……何故にサイゼ!?」

「何、俺が決めた事に文句でもあんの?」

「ナイですスイマセン……」



場所も知らされぬ儘に連れてこられたのがまさかの駅前にあるサイゼ。

中に入った途端に学校と同様、店員には王子モードで私には俺様モード。


マジで疲れないのかな……一層の事、周りに本性バラしちゃえば良いのに。



「伊桜、オマエ勉強する気あんの?」



眼鏡をケースに仕舞いながら私に冷たい視線を向ける煉。

私は慌てて教科書やら勉強道具を鞄から引っ張り出す。

そして煉の手元にも必要最低限の筆記具が入ったペンケースが置かれた。


…………って、アレ?

何時もとは違う何処か煉に感じる違和感。



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