裏表プリンス



駅を出て数分の所にある私の家の前。

ずっと繋がった儘だった手が離れ、何だか少し名残惜しい。


煉は私の家を見上げると不思議そうな表情を浮かべた。



「……ココが伊桜ん家?」

「そうだけど何か?」

「何で中が真っ暗なんだよ」



……そこツッ込むんだ。

そりゃあそうだよね、私の家だけ電気が点いてなくて中に人が居る気配が全くないんだもん。

まぁウチに来た人は皆同じ反応するから慣れてるけどね。


質問の答えを待つ煉に向かってニッと口角を上げ微笑む。



「ウチの親、仕事で帰り遅いんだよね」

「ふーん……寂しくねぇの?」

「寂しい?……って何が?」

「家に1人って伊桜は寂しくねぇの?」



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