love you…
教室からきこえてくる愉快な笑い声。

「何の話だろうね?」

彼の声を見つけた彼女が言う。



「羽依ちゃんからの食べた?」

会話が聞こえる。

その話題気になる。

彼女も思ったのかその場にとどまった。

「まさか。食うわけないじゃん。」

聞こえてきたのは間違いなく彼の声。

その場にいたくなかった。

「羽依!」

彼女の声にも振り向かず、走った。

聞こえたのは少し上ずった彼女の

「拓人(タクト)最っ低!」

という声だけだった。
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