love you…
昨日は何もしていない。

する気になれなかった。

弟に作ってあげなきゃいけないのに。

とうとうバレンタイン当日。

今年は一生忘れることができない日になりそうだ。

携帯が鳴って着信を知らせる。

布団から手だけ出して探り、通話ボタンを押した。

『羽依!?今すぐ外出な。』

一方的にかかってきて一方的に切られた電話。



あたしはしぶしぶ着がえて外に出た。

ここにいても仕方ないし。

もしかしたら流花が遊びにきたのかもしれない。

2月はまだ寒いから。
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