あめとてるてる坊主


「“気になる子”に“気になる子がいる”って言ってみたんだ」


 目を見開く。


「その子をこんなに悩ませることになるなんて、思っていなかった」


 彼はかばんを持ち上げて言った。


「おそろいだね、君島さん」


 てるてる坊主が揺れた。

 私の握りしめるてるてる坊主と同じように笑うてるてる坊主。


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