あめとてるてる坊主
 携帯についたてるてる坊主を、意味もなくつついていた。

 オシャレな音楽のかかる小さなカフェで、私はいつもの2人と放課後を過ごしていた。

 どうしても期間限定のケーキが食べたい!と言ったのは、もちろん沙世ちゃん。

 ダイエットは?と呆れ顔で言ったのは里美ちゃんで、そんな二人のやりとりを私はにこにこ見ていた。

 私の前の席で、沙世ちゃんは今か今かとそわそわしている。
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