本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
読み聞かせ
「店長選んで来ましたよ。こんなんでいいの?」



花子は少しドキドキしています。


果たしてまっさんの心を奪うんでしょうか?


まっさんは実は速読が得意。


大学時代に国文科だったからな訳で。



花子は速読に関しては尊敬すべき所です。



まっさんは数秒と言う速さで一頁を読むと次から次にページをめくりあっと言う間に読んでしまいました。



まっさんにわかに微笑むと。


「小池さんいいんとちがいますか。ヤッパリ妄想が趣味なだけありますね」



まっさんよ。


それって誉め言葉やのか?



花子はイチイチまっさんの言葉が引っ掛かりますよ。


何でやろぅ?



花子の体験では気になる人の一挙一動にフワフワしたりソワソワしたり気持ちが上がったり下がったりするもので。


それが勝手な解釈だと気がついていてもどうする事も出来ない訳で。



まぁ面倒なのは恋すると必須な訳でありますが。


花子はダーリンが好きだと思っては自己暗示だとも気づいている訳で。


何とも言えない気持ちが最近邪魔だったりもするのよね。






どうして恋をすると自分の気持ちを相手に押し付けてしまいたくなるのかなぁ?



それを勇気、自信?

どちらかは解らないけど誰も持ってはいないのが現実かも?



だからイチイチと相手が気になるのかな?



解らん様で解ってるんだけどねぇ。



気持ちって難しいよなぁ。



「小池さん。ちょっと読んでみて」


「はぁ?」



花子には可愛い甥っ子君が2匹いますから良く絵本は読んで上げますが。

何でまっさんに読んであげなあかんのか?



まぁ言われるままに「まえがみぱっつん」読んであげました。



眼鏡の奥のチンマイ瞳はギラギラして、まっさん可愛いぞ



< 116 / 185 >

この作品をシェア

pagetop