本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
『犯罪の勉強』


そう答えた小池さんの目は座ってました


読んでいるのは【犯罪心理学】



『えっ?』


僕は素っ頓狂な裏声で返事をしてしまいました


『いくら別れたってもな女性に恥をかかす輩が許せんのよね買い物した物を袋に入れて済むまで待てんかったんかい?』



『小池さん見てたんですか?』


『はい。見てました彼女の気持ちも見えました』



何とも言えない沈黙の中、僕は珈琲の味が分からなくなってしまいました。




『小池さん。今度のクリスマスのイベント何をしたらいいですかね?』


話題を変えないと息がつまってしまいそんな事を話しました


『はっ?』


『僕が考える所では。サンタなバニーに小池さんが変身してケーキバイキング売り場に立って貰う事なんですがっ萌え萌えですよ』


『まっさん花子をそんなにお祭り女にしたいのか?』


『はいっ小池さんならイベントが盛り上がりますから。っかクリエイティブな小池さんの発想が欲しいんです』


僕・・。


仕事の話ししか小池さんと楽しく出来ないみたいです




『やりましょ!まっさんまた手当くださいよ』


マジで!?



『やってくれますか?』


『はい。やりましょサンタなバニーは嫌ですから違う事考えてよね』



『はい。一緒にやって下さい2人の共同作業楽しみやなぁ』


と、笑わせようと言った言葉に小池さんは座った目をして何も言わず本をまた読み始めました。


でも僕泣きそうな位喜びました!



僕は知ってるんです小池さんは来年には僕の店には居ない事。





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