本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
クリスマスが終わったらですよね?

接客サービス小池花子さん。





そう言えずにとりあえず仲直りしたと思って小池さんと頑張ります。



そう心で気合を入れた時


『まっさん。聞いてもいいかい?』


『何ですか?』


突然の真剣な空気


『私の何処に惚れたんだ?』



急にそんな事を聞かれて僕はカラになった紙コップをクシャクシャ丸めては広げるという行動を繰り返してしまいました。


どう答えるべきか考えていたんですけどもう迷っていては小池さんが余計に苦しむと思うと話そうと決めました


『言えないならいいけど答えなくて』


小池さんはそう言うと本を閉じて席を立とうとしました



『やって出来ない事は何も無いって言って誰にも言わず努力してでそれを必ずやり遂げてしまう貴女が好きなんです』


僕は真剣でした


『まっさん・・・』


今度は悲しい顔になった小池さん知恵の輪の時に見せる顔でした



『まっさん。私はそんなに強くないよ強い小池が好きなら間違ってるからね』


今にも泣き出しそうな小池さん



『小池さん貴方の弱さも知ってますよ。良いところも悪い所も知ってると思ってます。俺には無いんですよ貴女が持ってる物』



僕は一生懸命に誰かを想う気持ちがこんなにハラハラして切なくて男泣きしたくなるとは思っていませんでした。



そんな僕を暫く見つめた小池さんは静かに休憩室を出て行きました。


接客サービス小池花子さんお僕の事を気にしないでお客様に何時もの可愛い笑顔でお迎えして下さい
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