本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
次の日は何事も無かったように小池さんとクリスマスイベントについて打ち合わせしていました

お互いいい歳取った大人です仕事は仕事恋は恋!


割り切らないといけませんと小池さんに言われたんです。


当然な事なんですけど今、すぐ側にいて僕だけに話をしている小池さんを見ているとやっぱり嬉しいですよ


『小池さんはケーキバイキングの売り場をやって貰えますか?』


『とりあえずサンタ帽は被りますがバニーはNGですよ』


『はい。小池さんの痩せた身体は見たく無いし見せたく無いし』


『セクハラですね?まっこの制服可愛いからこのまんまでケーキ売ればいいんでしょ』


『仕入れが一日1500個です小池さんが本屋に行くまでの間に完売して下さい』



小池さんに葉っぱをかけると闘争本能が目をさましたりするんです



これには僕も感心していましたね。



小池花子と言うと仕事場でも何時も素っぴんでしたね


とっても薄い顔をしているし張り付いているパーツは全て小ぶりなんですよ

なので黙っていれば淑やかさがある女性にも見えなくは無いです


なのに小池さんの話す言葉は関西弁と標準語の混じった江戸っ子調でそれがたまに僕を悩ませていました



一度怒ると小池さんが納得するまで僕を叱ります


全く暴れん坊ですよ


お客様に対しては素晴らく丁寧な日本語を話すのに。


僕にはですよ






しかし、そんな小池さんが急にキラキラとお化粧をし出したんです



何やら本屋で素敵な王子様を見つけたらしく日に日に色気つくんで心配でたまらなくなりました


小池さんの王子様がどんな奴か知りたいと思いました




だから行く事にしました



夜の晴山書店に


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