本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
小池さんが気持ちの整理と共に水面下である計画を実行している事はしっていました。

僕は何度もその事実を小池さんに聞きたくなりましたが日に日に笑顔が無くなって行くのを見ていると僕のどんな作戦も敗北してしまうと解っていましたよ。



何故、何時も小池さんは誰にも相談しないで1人で決めてしまうのか?

何度と無く小池さんにはそう言ってきたんですが。


それを言う度に困惑して押し黙る小池さんは苦笑いで誤魔化していましたね。





僕だけでも無く誰がそう話しても頑なになるだけなんです。





小池さんってサンタ帽も夏祭りの浴衣も創業祭での法被もとても似合っていました。




ケーキ売り場での小池さんは僕の隣で凄く楽しそうで嬉しそうに見えました。




午後四時過ぎには1日目の仕入れた1500個のショートケーキは完売。


隣町のSマートに貰いに行くと言う騒ぎになりました。


小池さんはとても嬉しそうで僕も嬉しかったです。



『小池さん流石ですね』


『本が掛かってるんで真剣ですよ』


何せ苦手なケーキを売るのも本を買って貰う為とは。

きっとハードカバーの初版新刊を買うんだろうなぁ。




僕がポケットから2000円を小池さんに払うと小池さんは本屋の仕事にすっ飛んで行きました。



微笑ましい位ながに足でバタバタってね



足、閉じなさい小池さん


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