本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
「小池さんお客様をお待ちしている態度ではありません前を向いて下さい」



何時の間に来たんだ花子の横に?


「はい。申し訳ございません」



花子小さな声で付けたしましたよ。



ぼけぇ。




「ボケで悪かったなぁ」



まっさん厳つい薄い目を花子に向けました。


花子そんなまっさんの目が何故か胸に突き刺さりバクバクしてしまいました。


怖いんじゃ無いことは解っていますよ。



はぁ。

こんなんでいいのやろかぁ。



花子は多分自分の気持ちを知っていましたよ。



だけど恋に恋してしまったキュンとした気持ちが快感になってしまって素直になれません



ちょいと、まっさんよ


花子のキュンの邪魔しないでおくれよ。
 


ほら花子のキュンが背中を向けて帰って行くではないか



まっさんどうして何時も花子の心にいるんかな?



「小池さん。僕の顔に何かついていますか?」



え?




花子は、まっさんの顔をガン見・・

いえいえしっかりと見詰めてしまっていました。



「変な顔ですね。あっお客様が来たからもうあっちに行って下さい」



「分かりましたからチャンとして下さいね。小池花子」


「はいはいはい」


「返事は一度でいいです」


そう言ってまっさんは「いらっしゃいませ〜」を言いながら花子のレジから居なくなりました。





解っていても素敵な顔のダーリンと手を繋いで歩く妄想が花子の気持ちに蓋をしますよ。



ダーリン

花子は貴方が好きなんです



まっさんがほんま



邪魔ぁぁぁぁ。




どうする?



花子!




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