『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
―ドンレミ村の近くの森―


俺はローに村を出て昨日の森へと連れていかれた。



ローとは、また会うだろうと思ってはいたが、まさかこんなに速いとは思わなかったし、ローの行動の意図が解らなかった俺。


第一、ロー自体が多くの謎に包まれた存在だった事も有り、俺はそんなローに何て質問したら善いか解らず、取り敢えずこう切り出す事にした。



『なぁロー?ここって昨日お前に助けて貰った森だよなぁ?』



俺がそうローに言うと、ローは当たり前の様にこう返して来た。



『何言ってるんだよ、ジャンヌちゃんは』


『そんなの見りゃ分かんでしょ?』


『そりゃ、そうなんだけど…』


『第一、お前は“やる事”があるんじゃ無かったのか?』


『それを昨日の今日で―』


俺がそう言うと、俺の話しの途中でローが言った。



『確かに俺にはまだやる事が山ほど有るが、その前に先約が入っちまってなぁ』


『“先約”?』



俺がそう呟いて居る間に、ローは空目掛けてこう叫んだ。



『お〜いミカエル、ジャンヌちゃんを連れて来てやったぞ〜』



すると、その様子を確認した様なタイミングで空からミカエルの声が聞こえた。


『おぉロー君、わざわざありがとう』


『ミ、ミカエル』


(どうなってるんだ)


『ああ、別に善いって事よ』



何が何だかさっぱり状況が掴めない俺は、取り敢えずミカエルに尋ねる事にした。



『なぁミカエルどういう事なんだよこりゃ何でお前とローが知り合いなんだ』


『おぉジャンヌちゃん、それがさぁ―』


『訳なら俺が話してやるよ』
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