『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
その言葉とは、俺がこの地下室に入る前に親父が俺に言った言葉…



(“このアーサー王の剣には元々、マーリン本人が魔法、あるいは呪いが架けられて有ったんじゃ。”)


(“アーサー王が持ったとされる剣はアーサー王の手に依り、大いなる力を見せた。”)


(“しかし…その結果、不動の剣は多くの血を浴び再び不動の剣へと戻ったんじゃ。”)


(“そして、その剣は二つの剣へと姿を変えた。”)


(“その内の一つは現在でも語り継がれ、有名な聖剣エクスカリバーとなり、人々に愛されその名を轟かせた。その剣の持つ力と引き換えにな。”)


(“しかし、もう一つの剣は歴史からも姿を消し、人々の…しかもその剣の犠牲となった者達の怨念をも宿し、人を拒み続ける魔剣となったのであろう。”)


(“そして…マーリンはおそらくその剣を正しき道へと導く者が再び現れるまで封印したのかも知れん。”)


(“マーリンは再びこの剣を抜かなきゃならぬ時が来ると思っていたんじゃないか?”)


(“そして、その剣の後継者としてマーリンが選んだのは自分自身の血を受け継ぐ者だったんじゃ。”)



俺は頭の中で数々の言葉を思い返し、俺は親父にこう言った。



(この剣を正しき道に導く者っかぁ。)


『親父』


『な、何だ?改まって。』

『俺…強くなる


『何を突然。』


『善いから聞いてくれこれは宣言だ』


『宣言?』


『ああ。そうだ』


『この国の国王である親父への』


『死んで行った、俺の本当の両親への』


『そして、この国中に住む人々や、俺の親友、ハイドへの』


『俺は強くなるそりゃ今すぐって訳にはいかねぇけど…いつか必ず、必ず強くなる』


『この剣を使いこなせる位』


『この国を変えられる位』


『俺の周りから…いや、この国に住む全ての人々から幸せを奪われる事が無くなる位に強くなる』
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