『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
―ユリウス歴・1425年―


―フランス―


俺とローは、ドンレミ村からずっと歩き続けながら、ローの剣の話しを聞き、ローの剣の話しが一区切り着いた時に、俺は空を見上げた。


俺が空を見上げ気が付くと、そこには沈み欠けた夕日に染まり、綺麗な夕焼け色に空一面を彩っていた。



『―っとまぁ、こういう訳なんだよ分かってくれた?』


『あ、ああ。』



俺とローがジャンヌの住むドンレミ村から出て、ローが自分の剣についてのエピソードを話し終わったが、俺とにはまだ数々の疑問が頭を廻っていた。


そして俺はその疑問をそのままローに尋ねる事にした。



『なぁ?ロー。お前に3つ程、聞きたい事が有るんだけど、聞いて良いか?』


『なんだい?ジャンヌちゃん。その3つって?』


『う〜んと…まず1つ目が、その剣には不思議な力が有るのは、分かった。現に俺の魔法化学も効かなかったしな。』


『それで、その不思議な力はその“マーリン”って奴の仕業って所までは分かった…でも、そのマーリンってのは何者なんだ?』

『それと2つ目、その剣の不思議な力とお前の例の“止殺眼”ってやっぱり何か関係が有るのか?』


『これは悪までも俺の推測だけど、ローが使う“止殺眼”って、お前のその剣、元を言えば、マーリンの魔術に似てねぇ?』


『う〜ん…良い所を即いて来るね』


『まぁ〜“当たらずとも遠からず”って所だね』


『それで?3つ目は?』


『ああ。じゃあ3つ目の質問。』


『俺達は何処に向かってるんだ?』


『あのドンレミ村からかなり歩いたぞ?』


『言ったでしょ?この剣の話しが終わる頃には着くって』


『え?』


『ほら、ジャンヌちゃんにもあの村が見えるだろ?』


ローは俺の斜め前を指差し、そう言った。


すると、その指差した方向には、小さな村が見えてきた。



『それと、さっきのジャンヌちゃんの質問も踏まえて、あの村に着いたら、全てを話すよ』



そう言うとローは、夕日を背に再び歩きだした。
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