『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
そして、そのローを追い掛けて走ろうとした俺の手を掴み、アーサーは俺に言った。



『おっと…君も、子供達と一緒にここで待ってるんだ。』


『嫌だね俺だって戦えるんだ』



俺はアーサーにそう言い放ち、アーサーの手を振り払って、ローの後を追い掛けた。



“ダッダダダ”


『―ったく…見た目以上のおてんばだな…ま兄さんとは気が合いそうだけど…』



―トマト畑―



『パパ〜助けて〜』



“ザッ”―


『よ〜。お前か?俺の可愛い娘に手を出したってぇのは。』



俺がローに追い付き、トマト畑に到着すると、そこには既に、ローと村の女の子を人質に取っていた男とが話しをしていた。


『やっと現れたな〜“生きる伝説…最強の男”』


『………』


『お前を探すのには苦労したぜ?ローさんよ〜。』


『パパ〜。』


『待ってろ〜リーシャ。今、パパが助けて上げるからね』



泣きながら、ローに向かい呼ぶ女の子の喉元に鋭い剣を突き立て、ローを睨み付けるその男。


すると、その男にローがこう言った。



『お前、何で俺を狙ってるんだ?』



すると、その質問に男はこう答えた。



『最強の名を手にする為だ。』


『最強?』


『ロー、俺はあんたの命を貰い、俺が新たな伝説になる』



すると、その言葉を聞いたローは、笑いながら、その男にこう言った。



『フハハハハ。』


『何が可笑しい』


『いや、こりゃぁ失礼。だって可笑しくってよ〜。』

『今だに俺の事を“最強”だなんて言ってくれる奴が居たなんてよ〜。クックク…』


『悪りぃがよ〜オッサン…あんたは狙う相手を間違えてるぜ?』


『何』


『だってよ〜。昔はどうだか分からんけど、今じゃ全然、そう言うのに興味無いって言うか…』


『そうだなぁ、しいて言うなら、俺はもう“引退”したただの美形の中年オヤジだぜ?』


『だから、そんな“最強”なんてものの為に剣を振るう気にはなれねえよ。』


『何だと』
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