『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
そう思い、俺は自分が遠い未来から来てる事をローには言わなかった。


しかし…



『“だって俺は”って?…その続きは?』



思いもしないローのツッコミに対し、俺は何かローを上手くごまかす方法を考えていた。



『いゃ〜だからっ…その〜…』



俺が、上手くごまかす方法を考えている時にローは、信じられない事を言い始めた。



『その“続き”、俺が言ってやろうか』


『へ…』


『“俺はこの時代の人間じゃ無い遠い未来から来たから、お前が俺の事を知っている筈無い”じゃ無いのか?』


『え…』


『お前、何でそんな事が解るんだよ』


『お前まさか…“人の心が読める”のか?』


『さぁ〜ねぇ〜』


『まぁ、今はまだ“時”じゃねぇよ』


『“いずれ”その時が来たらお前にも話すよ』


『それとなぁ〜…俺が必ずお前を未来に送り届けてやる』


『だから安心しろ』


『それと…“あっちの方のジャンヌちゃん”を頼むな』



そう言いながら、木に寄り掛かって眠るジャンヌを指差しローは言った。


俺は、ジャンヌの下へ行っき、ジャンヌの手を取り、ジャンヌの心配をした。


(ふ〜っ。良かった。ちゃんと呼吸もしてるしジャンヌは寝てるだけみたいだ。)



すると、ジャンヌの心配をしていた俺に背を向け、振り返る事無く、手を振りながらローはこう言って森の中へと姿を消した。



『まぁ〜、ジャンヌちゃんは何も心配すんな』


『ジャンヌちゃん達と一緒に居たいのは山々なんだけど、俺は俺でまだやるべき事が山ほど有るから一緒には居れないからさぁ〜。』

『まぁ、そん時までには少しは剣の腕を磨いとけよ〜』


『良いセンスしてたぜ?最初の三人を倒した時のジャンヌちゃん』


『それが嫌なら責めて“女”磨いとけ』


『余計なお世話だ〜』


『じゃあなぁ〜』



そして、ゆっくりと姿を消して行くローを見届けた俺は、眠り込むジャンヌの横で、少し仮眠を取る事にした。
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