『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

第12節『カトリーヌと神の声』

―魔法化学都市・シャンバラ―



西暦20019年



私はカトリーヌ。


今、私達は14世紀のジャンヌに神の声を伝える為に、ジャンヌ達が私達の前に姿を現すのを待っています。

すると、そんな私達の前に、立体映像に映し出されたジャンヌ達がやって来ました。



『あジャンヌ達帰ってきた』



私は元気そうに私達の所まで走って来るジャンヌ達を見て安心して、つい大きな声で言ってしまいました。

すると、そんな興奮する私にミカエル先生は、小声でこう言いました。



『しっ…今から神の声を14世紀のジャンヌちゃんに聞かせるからカトリーヌちゃんやマルグリット先生は少し静かにしてて貰えますか?』



そして、そのミカエル先生の言葉に頷くマルグリット先生と私。


とうとう今から、ミカエル先生の神の声が始まろうとしたその時、そんな計画を聞かされていない私の友達の方のジャンヌが大声で私達にこう語りかけて来ました。



『お〜い』


『ミカエル〜』


『カトリーヌ〜』


『マルグリット〜』



そんなジャンヌを見たミカエル先生は頭を抱えながら一人で呟き始めました。



『あ〜…ジャンヌちゃん、そうか、ジャンヌちゃんにはこの計画を伝えて無かった…』


『どうしよう?…ジャンヌちゃん、余計な事を言わないと善いんだけど…』


『かと言って14世紀のジャンヌちゃんに気付かれ無いように未来のジャンヌちゃんに計画の説明なんて出来ないし…』


『う〜ん…どうしようかなぁ…』


『………』
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