『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
ミカエル先生の声を本物の天使様だと信じている14世紀のジャンヌは素直にミカエル先生の言葉に返事を返して来てくれました。



『ジャンヌよ。お前も知っていると思うが、今から3年程前、お前達の住む国“フランス”の王“シャルル6世”が死んだのは知っているだろう?』


『はい。』


『そのシャルル6世は、死んで現世から、我等が偉大なる神の元にやって来た。』


『しかし、そのシャルル6世が神との対話“最後の審判”を受けている最中で、“どうしてもやり遂げたい事がある”と神に告げたのだ。』


『“やり遂げたい事”…ですか?』


『それは何ですか?』


『うむ。それは、今お前達が住む国の“王位継承者”つまり“シャルル7世”についての事だ。』


『“シャルル7世”…ですか?』


『そうだ。お前も知っているだろう?シャルル6世亡き後、今のフランス位は“王太子”である今はシャルル7世では無く“ヘンリー6世”に受け継がれた事を。』


『はい。』


『しかし、お言葉ですが…それは“トロワ条約で定められた事。』


『シャルル6世様が生前、ヘンリー5世様との間で結んだ条約での事…』


『つまり、ヘンリー5世様は勿論の事、シャルル6世様もご承知の筈…』


『なのに、何故、シャルル6世様は、そんな事をおっしゃったんでしょうか?』

『確かに、“100年戦争”及び“アジャンクールの戦い”を経て、生前のシャルル6世とヘンリー5世との間にフランスの王位継承者に関する条約“トロワ条約”を結んだ。』


『その“トロワ条約”とは…シャルル6世亡き後、シャルル6世の息子であるシャルル7世では無く、シャルル6世の娘“キャサリン”と“ヘンリー5世”が結婚し、子を産み、その子供、つまり“ヘンリー6世”にフランスの新たな王位を継がせると言う物だ。』


『はい。』
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