『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
『ハァ、ハァハァ…』


ジャンヌは激しく息切れをしながらローさんに怒鳴っていました。


『て、テメェ〜息なり人に何してんだよ』

『“何”って、お礼のキス』


『いゃ〜しかし効くねぇ〜ジャンヌちゃんのパンチ。』


『ってか本気で痛いんですけど〜。』



すると、ローさんが続けてこう言いました。



『まぁまぁそう怒んなって』



そのローさんの言葉に余計腹が立ったのか、ジャンヌはローさんの胸倉を掴み、こう言いました。



『あぁ〜やっぱムカつく』


『“このツラ”』


『“この口調”』


『“この軽々しさ”』


『毎度ムカつくんだよクッソーミカエルの野郎〜』


『えちょっと酷いよ〜ジャンヌちゃん』


『何でそこで僕が出て来る訳』



それを聞いたミカエル先生は言いました。


すると、映像の先でも、ローさんが言いました。



『ち、ちょっと待って“毎度”って何“ミカエル”ってだれ』


『俺、ジャンヌちゃんと会うの初めて』


『“ミカエル”ってだれ俺は“ロー”だって』


『だから先ずは落ち着けって』



そのローさんの言葉を聞いた私は…



(この人…見た目以上に、性格がミカエル先生そっくりかも)



などと思っていました。


すると、少し落ち着いたのか、ジャンヌがローさんに尋ねました。



『あ…そう言やぁ、ローお前、何で俺の名前知ってんだだって俺は…』



すると…



『“だって俺は”?…その続きは?』



ローさんがそう言いました。


その会話を聞いたミカエル先生は言いました。



『あちゃ〜、お願いだから“自分が未来から来た”なんて言わないでよ〜。』



と、両手を合わせながら拝んでいました。


まぁ、当然ながら今の通信状況は悪いため、そのミカエル先生の声はジャンヌ達には聞こえていません。


だけど、ミカエル先生の願いが届いたのか、ジャンヌは自分が未来から来た事を明かそうとはしませんでした。
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