カナリアンソウル

生命

冬休みが終わり、学校が始まると同時に、卓人とひろみは退学した――

「全然――」

全然なんだろ。

全然、辛い?

全然、大丈夫?

自分では後者だか、畑から見れば前者なのだろうか。

眉間にシワ寄せて考えてる間に、全然辛いよなあ〜。だなんて、勝手に答え出された。

涙を必死に拭ってたら、急に視界が真っ暗になって貴の腕の中に居た。

「俺は瞑を独りにしない」

当たり前じゃん。
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