空から笑ってて



「なんでよ!?知らねぇの諒は??」


「なにがよ。」


「夕焼ーけこやけの〜♪♪赤とんぼ〜♪♪の歌!!」


「知らね。」


「坊ちゃんはお知りになりませんものね。」


イラっ。
んだ彪流め。俺が病院の息子だからって坊ちゃん扱いしやがって。
俺がイヤなこと知ってんのに。


「オマエ‥‥‥わざとだろ。」


「にゃはは〜!!!」


「んでさっきの歌なんだよ。」


「‥‥‥曲名忘れた‥‥‥。」


「じゃぁ歌えよ。」


「‥‥さっきんとこしか分かんねぇ‥‥‥。」


「結局‥‥‥彪流も知らねぇんじゃん。」


「にゃは‥‥‥??」


彪流も知らねぇんじゃん。
俺に“坊ちゃん”とか言っといて結局は彪流も一緒じゃん。
だって彪流も坊ちゃんで、しかも芸能一家だし。
親父は京典って俳優で。
お袋は咲来って女優で。
祖父は映画監督さん。
祖母は有名なデザイナー。
妹はモデル。
そんで彪流もモデルやってるけど、顔出しNGでやってるから普通に学校来てる。


「彪流って何気カッコイイな。」


「そんな真顔で言うなよ‥‥!!!照れんじゃん‥‥?」


「照れろ。」


「カラスと一緒に帰りましょー♪♪」


「カラスいねぇし。」


「う、歌だからイイんだよ!!!小せぇ男だな諒は〜。」
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