記憶 ―夢幻の森―
俺は、
ハルカの光になりたい。
太陽も昇らないこの世界で。
温かな木漏れ日の様に、
ハルカの抱える痛み全てを、
包み込む…
そんな存在でありたかった。
ハルカの背負う哀しみを、
一緒に背負う事が出来たなら…
俺の心の寂しさも、
君と一緒に癒される…
そんな気がしていた。
でも、それは、
「叶わない願い」――
俺たちの未来が…、
「行き先」が違う事は…、
きっと、
二人とも始めから…
分かっていたはずなのにな…?