狼さんの好きな人
席につくまでモジャ男は、皆の注目の的だった。


さすが歩くトーテムポール。


「ボソッ あの人カッコよくな〜い?」


隣に座っている女子高生達がヒソヒソと話をしていた。


モジャ男のことを言ってるんだよね…?


もっさりとモジャってるのに…


前髪で顔が見えないのに…


カッコいいのか…?


「オイッ、ひより。お前、何にすんの?」


「枢は、もう決めたんですか?」


「決めた。」


「早いですね。」


「俺、優柔不断じゃねぇから。」


その髪型で尚且つ優柔不断だったら…


私、イライラしそう…。


「いいことだと思いますよ。」


「まだ?」


「だから、今メニューを見たところなんです!!もうちょっと待って下さいよ。」


「俺、待つの嫌いなんだけど。」


…………。


「メニューを見てまだ1分も経ってないですよ。」


「あと10秒…9…8…」


「もう急かさないで下さいよ!!決められないじゃないですか!!」


モジャ男め!!


.
< 85 / 411 >

この作品をシェア

pagetop