あたしの好きなあいつ
「さ、教室戻ろ!?」

梨乃があたしに声をかけた時...


-ピーンポーンパーンポーン-

「1年A組、市川葉月さん至急社会科教員室まで来てください。」


あたしが今最も聞きたくなかった声だ...


「は、葉月??」


「ごめん、先戻ってて!!

どうせ行かなかったらまた放送するだろうから...」


「わかった。じゃ後でね!」

「ぅん、あとで...」







-社会科教員室前-


はぁ、ここまで来たんだし、行くか!!

-コンコン-

ノックする。

「どうぞ。」

と扉の向こうで返事が返って来た。

-がちゃっ-


意を決して入る。


「えっ??だ、誰???」


って言ってみるけど

この学校の社会の先生は40代のおじさん先生と


お拓斗センセしかいない。






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