-生方[ウカタ]家物語-
-生方[ウカタ]家物語・ソノ1・江戸時代まで編-
生方[ウカタ]家は秋田県にル-ツを持つ元々は材木屋でした。生方屋銀九郎[ウカタヤギンクロウ]には亡くなった妻のお都瀬との間にお梅と、言う娘がいました。年頃になったお梅は、蕎麦[ソバ]屋の跡取り息子の篠間光興[シノマミツオキ]と結婚し、娘のサチを儲けましたが、夫婦は娘のサチが幼い頃に病死し、京都にあった材木屋の美摘屋鉄吉[ミツミヤテツキチ]にお金の為に売られました。京都で懇意にしていた材木屋の夏麦屋出流[ナツムギヤイズル]からの飛脚で孫娘のサチが京都にいる事を知った生方屋銀九郎[ウカタヤギンクロウ]は、京都に嫁いでいた妹のお絹衣[キヌ]に依頼して孫娘のサチを引き取る手続きをしました。年頃になった生方屋銀九郎[ウカタヤギンクロウ]の孫娘のサチは京都で知り合った旅芸人の一座の花形役者の美乃莉屋銀十郎[ミノリヤギンジュウロウ]を婿に迎え入れる形で結婚し、材木屋の生方[ウカタ]屋の跡を継ぎ息子の銀左右衛門[ギンザエモン]を儲けました。年頃になった息子の銀左右衛門[ギンザエモン]は農家の娘だった高剣[タカツル]ミキを強引に抱き締めて娘のお銀を儲けました。生方屋銀左右衛門[ウカタヤギンザエモン]はかつての恋人の高剣[タカツル]ミキが病死した後、庄屋の息子の立木屋九左右衛門[タツキヤキュウザエモン]との結婚が決まっていた娘のお銀を引き取り、娘のお銀の幼馴染みで婚約者の篠手慎九郎[シノテシンクロウ]を婿に迎えて生方[ウカタ]屋の跡を継がせました。
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