【短】KISS


くちびるが離れたあとも

わたしのこころは

ずっとふわふわしていた。




「今……


ほんとに

チェリーの味がした。」




ケンちゃんが

わたしの目を見つめて言う。




「うん、ほんとにした!


……あ。


さっき、アミさんに

チェリー味のキャンディー

もらったからかな?」



わたしとケンちゃんは

おでこをくっつけて

ふふっと笑った。



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