風のおとしもの。






「ねぇねぇ聞いて!美紀頑張ったから補習期間短くなったよ♪」

「……そうか」

「何それぇ、反応うっすぅー!」

「美紀、ちょっとだけ声抑えてもらっていいかな」

「佳代まで……」


最近は気を遣ってか、休み時間などは佳代さんが席を立つ。
遠巻きに三人を感じながら、本を読み耽る。


「なぁ里香、雛乃のことなんだけど……」

「なんで雛にあんなことしたんだ、今更しおらしくして」

「…ごめん」

「私じゃなく雛に謝れ」

「はい………」

「んもぉおぉ!何なのよ二人して雛ちゃん雛ちゃんて!もーいいじゃん!!」

「よくないの」
「本当に薄情なやつだな」

「ぶうぅ……」


美紀さんは相変わらず騒がしい。
私がいなくなって、喜んでるんだろうな。

………考えるの止めよう。



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