風のおとしもの。



急にどうしたんだろ。
負い目を感じさせてしまったでしょうか…。
嘘でも行きたくないって言えば良かったかな。

悶々としてその場に立ち尽くしていると、こつんとげんこつが落ちてきた。


「何ぼさっとしてんだよ」

「村井君…」

「言っとくけど、俺の気に食わない場所だった場合なしだからな」

「え……」

「お前どーせまた私のせいでとか考えてんだろ?」

「うっ」

「あのな、お前が思うほどお前は他人に影響してねぇの」

「………」

「わかったか?」

「…はい」


ごつっ。
俯いていると今度は頭に響くほどのげんこつが落ちてきた。


「ちゃ、ちゃんと返事したじゃないですか!」

「ちっともわかってねぇからだろ」

「わかりましたもん!」

「…ホントかぁ?」

「私のような矮小な人間の与える影響など高が知れているということです」

「間違ってないが卑屈過ぎる」

「ぃでっ」


ごちっ。
三度目のげんこつ。

なんて乱暴者なんでしょう!
頭のてっぺんがズキズキしますっ。






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