風のおとしもの。
「おら、お前ら!」
美紀さんは納得していないみたいだったけど、村井君が帰ってきた。
ずかずかと歩いて来る村井君は、両手にわたあめとチョコバナナ、かき氷……本当に言われた通り買ってきてくれたみたい。
「小鳥遊いじめんじゃねーぞ」
「いじめてないっつーの」
「お前主犯だろ」
「何それ!雛ちゃんそんなこと言ったわけ!?」
「いっ、言ってません!」
なんということでしょう。
思わぬ火の粉が飛んできました。
「違います!誤解です!」
「でも間違いじゃないだろ?」
「うっ……」
「ちょっとぉ!」
「じっ、事実です、仕方ありません!」
「はぁ?開き直るつもり!?」
美紀さんの目はキリキリ吊り上がり、今にも食いついてきそうだ。
村井君はうるさそうにするだけでちっとも助けてくれない。
自分で撒いた種のくせに……なんて人でしょう…。