風のおとしもの。




「…本当に悪かったと思ってるよ。私が勘違いして、先走っちゃったせいで拗れちゃったんだよね」

「いえ、そんな…」

「今はもう大丈夫、鷹文とも話つけたし!」

「へ……?」


それって、告白したってこと?
すっと体温が低くなる。
なのに汗が出てきた。


「それより、ひどいこと言ってごめん。雛乃と仲直りしたいんだけど、いいかな?」

「あの、でも……佳代さんは、村井君が…」

「ん?」

「村井君のことが好きだから、あんなことしたんじゃないんですか?」

「……………」


美紀さんはえっ!?と声を上げた。
佳代さんは黙りこくって、後ろ頭をかいた。


「確かにそうとれるよね」

「え!?佳代、村井のこと好きだったの!?」

「や、だいぶ歪んだ好きだけどさ、恋愛とかじゃない」

「えっ……」


あれ?
恋愛的に好きじゃない。
って、お友達として好きってこと……?

美紀さんと一緒の好き、かな。


「つーか佳代、雛ちゃんになんて言ったの?」

「それは言えない」

「なんでぇ~?」

「ひどい言葉だから」

「ぶぅ~……」


なんだ、そうだったんだ……。
里香さんに詰め寄られた時も否定しなかったから、てっきりそう思っていた。


「ごめん、私相当嫌な女だった」

「あの、話をつけたというのは…」

「私とも仲良くしてねってさ」


また今度話すよと、佳代さんはにっこり笑った。
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