風のおとしもの。



「……ご、ごめんなさい…」

「何謝ってんだよ」


うぅ、そわそわする。村井君は笑ってるけど、落ち着かない。


「ほら、焼きそば」


受け取った焼きそばはもう完全に熱を失っていた。


「良かったな」

「へ?」

「あいつらのことだよ」


割り箸を割ると、村井君は本日二つ目の焼きそばを食べだした。


「なんとかなったんだろ?」

「………はい」


そうだ。
仲直り、出来たんだよね。
今更実感が湧いてきて、感慨に浸る。


「あんま難しく考えんなよ」

「はい」

「つってもお前、捻くれてるから無理だろーけど」

「なっ!」

「ちったぁ自覚あんだろ?」

「ぅ………」


図星を突かれてぐうの音もでない。


「今度は拗れないように気をつけろよ?」

「……肝に銘じます」

「そーしてくれ」


……私も焼きそば食べよ。
帰りに人形焼と甘栗を買ってくの忘れないようにしなきゃね。


「村井君」

「ん?」

「あの………」

「なんだよ」


佳代さんたちと仲直り出来たのは嬉しい。
でもそしたら、村井君は?
私の友達ではいてくれなくなってしまうのでしょうか。


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