小学生がいる
ふと意識を取り戻したのは朝になってからのことだった。
毎朝目を覚ましてくれるケータイのアラームが鳴ったのであった。
いつも通りの目覚めである。
眠たい瞳をこすりながら昨日の小学生の顔を思い出してみる。
真っ白な顔にハニワのようにぽっかりと開いた黒い穴のような瞳、そして異様に唇だけが赤かった。
静香は改めて開かれた押入れに目をやった。
しかし、押入れは閉じたままでほんの少しも開いてはいない。
あれはなんだったのだろう、夢かもしれない。
という思いが頭の中をよぎる。
起き掛けに押入れをおそるおそる開いてみた。
しかしそこにあるのは整然と整頓された収納ケースが収まっているだけだった。
子供がひとり入る余地すらなかった。
それに加えて子供の頭と見まちがうようなものはどこにもない。
静香はわれながらに自分が臆病であることを内心で笑った。
小学生、小学生と思っているから夢にまで小学生が出てきてしまい、結局のところは静香自身が具現化してしまっているに過ぎないということを改めて悟ることとなった。
毎朝目を覚ましてくれるケータイのアラームが鳴ったのであった。
いつも通りの目覚めである。
眠たい瞳をこすりながら昨日の小学生の顔を思い出してみる。
真っ白な顔にハニワのようにぽっかりと開いた黒い穴のような瞳、そして異様に唇だけが赤かった。
静香は改めて開かれた押入れに目をやった。
しかし、押入れは閉じたままでほんの少しも開いてはいない。
あれはなんだったのだろう、夢かもしれない。
という思いが頭の中をよぎる。
起き掛けに押入れをおそるおそる開いてみた。
しかしそこにあるのは整然と整頓された収納ケースが収まっているだけだった。
子供がひとり入る余地すらなかった。
それに加えて子供の頭と見まちがうようなものはどこにもない。
静香はわれながらに自分が臆病であることを内心で笑った。
小学生、小学生と思っているから夢にまで小学生が出てきてしまい、結局のところは静香自身が具現化してしまっているに過ぎないということを改めて悟ることとなった。