小学生がいる
 やがて乾燥機の蓋の隙間から大量の血が流れ出してきた。

どの乾燥機も同じように血が溢れ出していた。

それは地獄の始まりかのようであった。


「どうして……」


静香はかぼそくつぶやいた。

しかしそれはもう既に遅いことであった。

乾燥機の中にいる小さな小学生のどれもがグジュグジュにクズレ肉の塊になって血を溢れ出させている。

静香はそれをただ呆然として見つめるだけでしかなかった。


震える右手でケータイを握りしめたまま……


それが静香の最後だった。
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