小学生がいる
 そこに映っていたものとはガラス窓の外からいくつもの白い手が生えてゆらゆらとゆらめいている光景だった。

それは小さな子供の手で何十本もの手が地面から生えてゆらめいている光景でまさに地獄としか思えなかった。


 改めて静香は乾燥機に目を向けた。


するとどの乾燥機の中にも小学生がいた。

既に乾燥を終えた乾燥機の中では小さな小学生がぐったりと力尽きていて、まだ回転をしている乾燥機の中ではやはり小さな小学生が生気のない体でゴロンゴロンと転がっていた。


「なんで……なんでなの……?」


静香は自分に起こる不可解なできごとにただ戦慄を覚える以外に他はなかった。
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