小野先生とアタシ

アタシはドアノブを持っていた手を離し部屋の外の壁にもたれて天井を見上げる。



ピアノの音に耳を澄ませながら。




多分、アタシはピアノのこと知らないフリをしたほうがいいのだろう。

そう思って曲が終わる頃そっと部屋に戻った。





そして再びベッドの中にもぐり頭の中で先生が弾いていた曲を反芻する。

アタシはしばらくそのままで…。


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