この世界で二度きみを殺す
「知ってるよ……」


「……そっか」




知ってるよ。



僕らはこの先も生きなきゃいけない事は。



…知ってるよ、そのくらい。




ちさとの欠けた道を、歩まなきゃいけない。


ちさとのいない道を、歩まなきゃいけない。





…けれど、僕は一人ぼっちじゃない事も、わかってる。


心に開いた大きな穴を、共有する人がいる。


『死なないで』と、僕に弱々しく言った人がいる。




だから、狭まってしまった道でも、僕は歩む。




だけど、だけど、だけど。



だから、だから、だから。
< 169 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop