インターン・シップ

やがてそんな薬漬けの生活は正常な判断を鈍らせ、どこからどこまでが夢で、どこからどこまでが現実かわかんなくなった。


今、自分が寝てんのか起きてんのかもわからなくなった。


大学も行かず、携帯もオフにして部屋から一歩も出なかった。


当時の悲惨さや辛さを振り返れば、今はあの時ほどじゃない。


胸に手を当て、大きく深呼吸をすると


「…大丈夫。
ちゃんと起きた」


自分にそう言い聞かしベットから降りると、Tシャツが地肌に張りつくほど寝汗をかいたから、シャワーを浴びにバスルームに向かった。
< 301 / 479 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop