インターン・シップ
「な、何ですか…?」
「“ありがとう”ねぇ~…。
俺はお礼なんかより、もっと聞きたい言葉があるんだけど?」
「………。」
「言ってくれても良くない??」
ニタニタと意地悪く笑うから、素直に言えるもん言えなくなっちゃう。
だから…
「……時給上げてくれんならこれからも側にいてあげてもいいよ」
「………。」
「………。」
「…殺されてぇのか?」
…なんて。
随分と物騒なことを言うけど、繋がれた手は離れることなくさらに強く握られて。
もう2度とくることのないだろう7番街のネオンの中を2人で歩いた。