インターン・シップ

そんなことしたって確実に時間は経って…2時になった。


両手いっぱいの荷物や書類、筒をもって榊さんは下りてきた。


まさか…。
その荷物、私が…?


目は口ほどに物を語るらしく、どうやら私にもそんな芸当ができたらしい。


何も言ってないのに、目が合った榊さんに


「お前が持つに決まってんだろ。

おら、さっさと行くぞ。持て!」

って言われた…。


そりゃ、中尾さんも逃げたくなるよね…。

いっそ私も逃げ…たって教授にチクられて連れ戻されるがオチか…。


容易く想像できる結末にため息もでてきやしない。


あきらめて荷物を持ち、榊さんに続いて外に出た。
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