ツンデレ的天然ちゃん かける バイト仲間の年上王子っ!
凪
いつからか、俺の中を蝕んでいた存在だった。
凪がバイトを始める少し前。
俺には付き合い始めたばかりの彼女がいた。
完全なプロポーションと、表面の優しい性格。
俺はそんな彼女に惹かれた。
すれ違った時、ドクンと高鳴った俺の心臓。
“ウンメイ”だって思った。
緊張して汗を書き始めた手を握り締めて、彼女の進んだ方向に俺も走った。
ようやく見つけた彼女の肩を勢いで掴んで、声かけた。
「あの、お茶でもどうですか?」
彼女はクスリと笑って、自分の肩に置かれたままの俺の手を取り言った。
「喜んで。」
天使の皮を被った悪魔
そう呼ぶに等しい俺の元カノ。
このとき、声なんてかけなければ…