ツンデレ的天然ちゃん かける バイト仲間の年上王子っ!



「ねぇ成巳くんてナンパ初めてでしょ?」


俺よりも3つ年上の彼女。

少しでもカッコつけたくて、でも俺の行く店なんて限られてる。



そんな中、唯一オシャレで女ウケしそうな店が俺の大親友の経営するバー。

この時間帯にバーに入る客はそうそう居ない。
お陰で店内は静かに時を刻んでいた。



「ね、そうでしょ?」

白く細い指でアイスコーヒーのストローをいじりながら彼女は笑顔を浮かべた。



「はい、まぁ…」

相当カッコ悪い。



「やっぱり。

じゃああたしが成巳くんの初ナンパの相手になれたのね。」

クスリと上品に笑う彼女。

俺はドンドン引き込まれていく。



「…ねぇ、シない?」

耳元での甘い囁き。


ドクンドクンと荒くなる心音。

オマケに顔は熱を帯びて…



「今からあたしの家に来てくれないかしら?」

高鳴りを抑えることができなかった。



コクリと小さく頷く俺の太ももに、彼女は手を乗せた。








< 41 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop