ツンデレ的天然ちゃん かける バイト仲間の年上王子っ!
「ねぇ成巳くんてナンパ初めてでしょ?」
俺よりも3つ年上の彼女。
少しでもカッコつけたくて、でも俺の行く店なんて限られてる。
そんな中、唯一オシャレで女ウケしそうな店が俺の大親友の経営するバー。
この時間帯にバーに入る客はそうそう居ない。
お陰で店内は静かに時を刻んでいた。
「ね、そうでしょ?」
白く細い指でアイスコーヒーのストローをいじりながら彼女は笑顔を浮かべた。
「はい、まぁ…」
相当カッコ悪い。
「やっぱり。
じゃああたしが成巳くんの初ナンパの相手になれたのね。」
クスリと上品に笑う彼女。
俺はドンドン引き込まれていく。
「…ねぇ、シない?」
耳元での甘い囁き。
ドクンドクンと荒くなる心音。
オマケに顔は熱を帯びて…
「今からあたしの家に来てくれないかしら?」
高鳴りを抑えることができなかった。
コクリと小さく頷く俺の太ももに、彼女は手を乗せた。