片耳ピアス
ぱたぱたと走る足音が胸に響いた。
ん?
あれ?
今俺、可奈に何した?
その日から、可奈は俺のキスを嫌がるようになった。
それでも、優しい可奈は俺との「友情」は壊さないでくれたようで、何事もなかったようにしている。
そう、何事もなかったように…
そして俺らは
友達という関係になった。
これが正しい形なんだ。
そう思うようにした。
そうじゃないと、納得なんてできなかった。
-1、おわり。-