―高校生戦争―
「全く、神谷の言う通りよ。
そんな事を考えている暇があったら、今日の役員会で発表する事でも考えていたら?」






「はいはい、分かってるよ〜
全く千依ちゃんは恐いねー」




いつの間にかHRが始まる時間が近づいていたらしく、風間と十町は文句を言い合いながら、
自分の席に戻って行く。





俺は静かになった
自分の席に座り直した。






戻って行く二人の背中を
眺めながら、

俺はふと、
先程の十町の言葉を思い出した。








もし、本当に




非、日常があったとしたら。









俺はこの、


つまらない日常を





楽しめるのだろうか。







心に浮かんだそんな事を
掻き消そうとして。





『………俺はどうかしているな……』



呟いた言葉は、

また始まる


つまらない日常を告げる、


チャイムによって掻き消された。
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