~愛してくれた一人の不良~
部屋を出た所までよかったんだ


そう、部屋を出た所まではね?








部屋を出た瞬間、



「「「「夜が女の子を部屋に拉致ったぁぁ!」」」」


と、誰だか知らないひとが叫んでいた




私は何だか怖くなって夜さんの服の端っこをギュッと握った



「オィ、お前等ウルサイから藍李がビビっちまってるじゃん」


「あの…ごめんなさい」


何だか皆さんに悪い気がしてきて一様謝っておいた



「藍李が謝る事じゃねーよ」


そう言うと夜さんは叫んでいた人たちに向かって「こいつ送ってくる」といって 出口に向かって歩きだした




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