愛のない世界
― 私は、いつから落ちてしまったの…


― 私は、いつから私じゃなくなってしまったの…



彩香の心は、彩香の躰は、更に悲鳴を上げ傷の上にまた、傷を作っていた。


自分を捨て、感情を捨て、愛を捨てた。


彩香は、いつの間にか全てを捨ててしまっていた。



その方が、ラクに生きられるから…


その方が、傷付かずに生きていけるから…



もう、傷付きたくないから…



もう、傷付きたくない…





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