愛のない世界
「このまま燃え尽きて、僕と一緒に逝かないか…?」
男は、吐息交じりの声で彩香に言った。


「いいの…?私で、いいの…?本当に、私でいいの?」
彩香は、一つに重なり合ったままの状態で、男に何度も聞いた。





― あなたは、私を愛してくれるの? ―





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