Pinky2
「あ…。」


啓はやっといつもの啓に戻った。

さっきの啓はいじわるをしてくる時の啓でもなかった…。


パシッ!!



すると、急に啓が自分の顔をぶった。



「け…啓?」


「ごめん!俺…理性吹っ飛んでたわ…。」



「あ…。」


「俺は…。」


啓は話ながらプイッと私に背を向ける。




「俺は…こんな自分コントロール出来へんねんな…。」



耳まで真っ赤な私たちは背中合せでベッドの端に座った。


「まじてごめん。」


啓はずっと謝ってくる。



…なんでそんな謝るんやろ。




「なんで謝るん?」


「…怖かって、嫌やったやろ?」


名前を呼んでも反応がなかったのにはビックリした。
でも…


「怖くないって言ったら嘘になるやろけど…好きな人にそういう事されて、嫌なわけないやんか。」



私がそういうと啓は私の方を向いた。


それに合わせて私も啓の方を向く。




「俺さ…。」


そう言いながら私の肩に両手を置く啓。


「俺さ、お前の事…14年も前から好きやから…実は付き合ってるのも夢みたいでさ…。」


「…うん。」



「その…好き過ぎて…無性に美緒に触れたくなる時がめっちゃあるねん。」



「…。」
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