Pinky2
やっぱり徹兄ちゃんだった。

なんかだるそうやな…。

酔っぱらったあとみたいな…。



「昨日…高校の同窓会があって…。」



…やっぱり。

夢やなかったんや…。


美緒の後ろにいた俺に気づいた徹兄ちゃんは、眠そうに笑った。



「啓…昨日、迷惑かけてごめんな。」



「ええって。」


あんだけ潰れてたのに、記憶あったんやな。


「どんだけ飲んだん!?」


美緒が心配した顔で徹兄ちゃんに聞く。


うわ…

徹兄ちゃんズルー…。


俺かて心配してもらいたい!


「ああ、生ビール1杯飲んだだけやねんけど…。」



えぇ!?

たったビール1杯!!?


「お兄ちゃん、お酒弱すぎや。」


そう言って美緒は徹兄ちゃんを家の中へ入れた。


「あれ?徹兄ちゃんだけ?」

「他の奴らはまだお前ん家におるわ。」



まじで!?



「えっ?他の人って!?」


美緒が不思議そうに俺達の会話に入ってきた。



まずい。

美緒には関わって欲しくない。



「他にも数人おったんや。俺、その人達見てくるわ!徹兄ちゃんは寝ててええよ。」


と言って徹兄ちゃんがいる方向に振り向くと…



「スー…。」



もう寝てるやん!!



俺はそのまま家を出た。
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